■浴室

○換気
浴室内は、常に湿気のある環境です。
換気は大事なことなのですが、換気の場所を間違えると風の入り込み口となって冬場は寒い原因になったり熱気の溜まり場を作ってしまう原因になります。
いずれにせよ、浴室は湿気の溜まり場なのでカビの原因になる設備、置物は極力避けた方が無難だと思います。
檜風呂も良いのですが、必ずカビが生えます。専用のカビ取り剤やコーティング剤も出ていますが檜の交換等継続してコストがかかる事を考えておいて下さい。

○洗い場
洗い場は、浴室の広さ・浴槽の数にあった個数が必要です。
最近では、洗い場を一箇所に集めた方法が多いようですが、イスに座った時の高さ、左右の間隔、後方の広さ等も考慮して考えてください。
シャワー使用時となりの人や後ろの人に湯や水がかかっただのでケンカにならない配置が必要です。

○浴室照明
先にも述べたように浴室は湿気の溜まり場です。
照明の漏電、球切れを少しでも減らす設計にしましょう。
特に、高い位置に設けた照明が切れた時などは大変取替えに苦労することになります。

○浴室床、浴槽縁、浴槽底、階段について
床、浴槽縁、階段などはすべりやすい材質はやめましょう。
薬品で表面を溶かし滑り止め効果を出すものもありますが、溶かした表面に汚れや石鹸カス、カルシウム等が入り込むため、定期的な薬剤使用が必要になって来ます。
浴槽に近い床などは、カルシウムが溜まり易い場所です。
前日きれいだったところが、次の日真っ白という事もよくあることです。
薄い層ならば、高圧洗浄機で簡単に取れますが厚い層などは薬品でこまめに溶かすしかありません。
温泉を使用しているところは、浴槽の底に溜まることもよくあります。
また、浴槽の縁、階段等の角部分や浴槽の底など突起物や角は削ったり、面取りが必要です。
お風呂でふやけた皮膚はとても切れやすくなっています。
特に、小さい子供さんなどは浴槽内で足底をひねるだけで切れるということもあるぐらいです。
子供がケガをした時のおかあさんは怖いですよ。

○ウォータークーラーについて
ウォータークーラーの浴室設置は、トラブルの元になります。
そもそもウォータークーラー自体、浴室に対応するものはないと言っていいでしょう。
浴室の湿気や熱気で冷却コンプレッサーがオーバーヒートし、たびたび修理や交換をすることになります。
設置するならば、脱衣室から浴室へ入る手前に置かれるのがベストだと考えます。

○浴槽の注意点
浴槽は、最低でも浴槽内に座った時に大人の肩程度の深さがほしいものです。
また、浴室内に1つはジャグジーやバイブラバスといったマッサージ効果のあるものを入れるといいでしょう。
うちは、純和風で行くからとやられない方もみえますが、これだけ多くの温浴施設があるとお客様もただ、入るのではなくいろいろなお風呂を楽しみたいという志向に変わってみえるので時代に逆行する考えは、つまらない施設というイメージを植えつける元になってしまいます。

○浴室のバランス
施設全体のバランスも大事ですが、浴室もまたバランスがとても大事な場所です。
露天風呂というのは見た目にも癒しを感じさせ良いのですが、そこだけがやたらに広くて屋内の浴槽が少ないと季節や天候で野外と屋内の使用に大きなバラツキが発生します。暖かい分にはいいのですが、冬場ともなればそうそう露天に長居はしませんから狭い屋内の浴槽に人がごった返すということになります。
まだ、ごった返す分にはいいですがその内、不評を呼び冬場はガラガラということになりかねません。